呼吸に意識を向ける

健康話あれこれ

治療後に家でどんなことをしたらいいですか?と聞かれるときに、運動をお勧めするときもあったり、食べ物に気をつけたらいいですよ。とかいろいろなことをお伝えすることがありますが、呼吸に意識を向けてみることもお伝えしていることの一つです。特に、自律神経の乱れがある方や、感情の乱れがひどい、ストレスがひどい方、忙しい方には、「呼吸に意識を向ける」ということはとてもお勧めです。日々忙しい中で、さらにストレスをかけて運動をすることは逆にストレスがかかったり、できないことで罪悪感を抱えてしまったり、「運動しなきゃ」という余計な負担になってしまう場合もありますね。からだを動かすということは、もちろん大事なことですが、もっと簡単に、もっと楽にできる健康法の一つが「呼吸」ではないかなぁと感じています。

呼吸の効果3つ

  • 動きを起こす呼吸
  • スキャンのツールとしての呼吸
  • 息を吐く「解き放つ」、息を吸う「人生と触れ合う」行為

動きを起こす呼吸

私たちが息を吸ったり吐いたりするとその動きと同時に体全体が動きます。この動きは、体内の流動物質の循環を助けます。血液やリンパ、中枢神経系を満たす脳脊髄液の流れをよくすることにつながります。

スキャンのツールとしての呼吸

私たちが息を吸ったり吐いたりすることで脳が全ての波長をスキャンするといわれています。呼吸サイクルの度に、脳は波長をスキャンし、正常に機能していない箇所がないかどうかを見極めます。十分に息を吸うことで、脳が心身の波長の高い部分をスキャンし、修復の必要がないかどうかを見極める能力が助けられ、十分に息を吐くことで、脳が体の波長の低い部分をスキャンし、修復の必要がないかどうか見極める能力が助けられます。

息を吐く「解き放つ」、息を吸う「人生と触れ合う」行為

息を吐くことは、解き放つ行為だと言われています。息を最後まで吐き出すということが、人生の経験への執着を完全に解き放つことができるという表れでもあります。息を吸うと、私たちはより高い波長である思考と感情に入っていきます。息を十分吸っていない人は、自分の感情や心のプロセスと十分につながることができません。息を吸うことが十分にできるということは、自分自身と繋がり、自分の人生と触れ合うことができるということです。

日常の生活の一部に呼吸を意識する時間の勧め

このように色々なメリットがある呼吸です。普段当たり前のように呼吸をしているのでそれほど、呼吸が大切だとは思えない面もあるかもしれませんが、実はものすごく大事です。1日5分でいいので、寝ながらでも座禅を組みながらでもいいので、自分の呼吸に意識を向ける時間をとってみてくださいね!

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