早いもので、今年も残りわずかとなりました。年末に近づくにつれて、気持ちがそわそわしたり、
「やることが多くて落ち着かない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この時期、鍼灸院でも「特別に痛いところはないけれど、なんとなくしんどい」
「疲れが抜けないまま年末を迎えている」「今年のうちに疲れや痛みをすくなくしたい」そんな声をよくお聞きします。実は、年末に不調が出やすいのには、ちゃんと理由があります。
年末は、からだもこころも緊張しやすい時期です。
年末は、
- 寒さが一気に強まる
- 予定や人とのやりとりがいつも以上に増える
- 「年内に終わらせなければ」という無意識のプレッシャーがかかっている。
こうしたことが重なり、普段とは違う、状態になり、からだはこわばり、呼吸は浅くなりやすくなります。「がんばっていないつもり」でも、知らないうちに力が入り続けている方がとても多い時期です。だからこそ、年内に少しだけ整えておくことで、年明けの体調や気持ちが、驚くほど楽になります。
年内に整えておくと楽になる3つのポイント
① 首・お腹・足首をしっかり温める
冷えは、年末の不調の大きな原因のひとつです。特に「首・お腹・足首」は、冷えると全身に影響が出やすい場所になります。
・首元を冷やさない
・腹巻きを使う
・足首を出さない服装を意識する
これだけでも、からだの緊張がゆるみやすくなります。
② 呼吸を「整える時間」をつくる
忙しい時ほど、呼吸は浅くなりがちです。
おすすめは、
吸うことよりも、ゆっくり吐くことを意識する呼吸。
- 鼻から息を吸って
- 口から、細く長く吐く
これを数回行うだけで、自律神経が落ち着きやすくなります。
「何もしない時間」をつくるのが難しい方ほど、効果を感じやすいです。
③ 予定をひとつ減らす勇気をもつ
年末は「やらなければならないこと」が増えがちですが、実は、ひとつ減らすことも立派な整えです。
・今年中にやらなくても困らないこと
・誰かに任せられること
・年明けでも大丈夫なこと
ひとつ手放すだけで、こころに余白が生まれるので、減らすことを意識してみてくださいね!
「万全な状態」で年を越さなくても大丈夫
年内に整える、というと「ちゃんと回復しないといけない」
「元気になって年を越さないといけない」そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも実際は、少し力が抜けている状態、緊張がゆるんでいる状態それだけで十分です。
そして、からだとこころを責めず、
「ここまでよくやってきたな」とねぎらってあげることも大きな整えです。
今年の疲れを、来年に持ち越さないために。年末のこの時期、どうぞご自身のからだとこころにも
少しだけ目を向けてみてくださいね。自分ではどうにもならないときはいつでもお立ち寄りください☆

