春から夏へと季節が移り変わるこの時期。
気温の変化が激しく、体調や気分に揺らぎを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「朝晩は寒くてストーブが恋しいのに、昼には半袖で過ごせるくらいの暑さ」
そんな日が続くと、体がついていかず、どことなく不調を感じることがありますよね。GW中の方も多いとは思いますが、実は今、「春の土用」の真っ只中。今年(2025年)は、4月16日から5月4日までが春の土用にあたります。この土用は、五行では「土」にあたり、胃腸を中心とした消化器の働きが乱れやすい時期とされています。体と心をやさしく労わりながら、次の季節へと自然に切り替えていくための「整え時間」を、今回は一緒に見つけていきましょう。
春の土用にあらわれやすい不調とは?
季節の変わり目は、目に見えないところで私たちの体と心に負担がかかります。
特に春の土用には、以下のような症状があらわれやすくなります。
- 体が重だるい、疲れやすい
- 食欲が落ちる、胃の不快感
- 朝起きるのがつらい
- 気持ちが落ち着かない、焦り・不安
- やる気が出ない、イライラする
- 頭痛 等々
これらは、自律神経の乱れや、消化器の機能が一時的に低下しているサイン。
連休中のオンとオフの切り替えの難しさも加わって、心身のバランスが崩れやすくなっています。
土用の時期におすすめのやさしい養生
この時期は「がんばる」よりも、「整える」「緩める」がキーワード。
無理に元気に動こうとせず、ゆるやかに“内側を整える時間”をとってあげましょう。
心の養生
- ゆったりした時間を意識的につくる
- 予定を詰め込みすぎず、余白を大切に
- 自然の中で深呼吸をしてリセット
体の養生
- 朝晩の寒暖差に対応できる服装で体温調節を
- 軽いストレッチや散歩、ヨガ等で巡りをサポート
- 就寝前のスマホを控え、質の良い眠りを意識する
- 冷たい飲み物や刺激の強い食べ物は控えめに
- 胃にやさしい、あたたかい和食を中心に
- よく噛んで、腹八分目を心がける
暮らしの養生
- お香やアロマで空間の浄化とリラックスを
- 部屋の空気を入れ替えて、気の巡りをよくする
- 土いじり・ガーデニングは控えめに(土を動かすのは土用明けがベター)
鍼灸でできる土用ケア
東洋医学では、「土」の季節は消化器の働きをつかさどる「脾(ひ)」が弱りやすいと考えます。
また、気温差や生活の変化により、気・血・水の流れが滞りやすくなります。
鍼灸は、そんな時期にこそ力を発揮します。
・自律神経を整える
・胃腸の働きを調整する
・気の巡りを良くして体と心を軽くする
そういったサポートができるのが、鍼灸の良さです。
土用の今、内側から整えることで、夏を元気に迎える準備ができます。
「この連休中に少しでも整えたい」「気分が優れない」「なんとなく不調が続いている」
そんな時は、ぜひお気軽にご連絡くださいね。
季節が静かに移ろうように、私たちの心と体も、少しずつ次のステージへと向かっていきます。
無理に急がず、焦らず、ゆるやかに、自分のペースで整えていけますように。
こころねは、そんなあなたのペースにそっと寄り添える場所でありたいと思っています。
今日も、読んでくださってありがとうございます。
どうぞ、おだやかな連休をお過ごしください。