本日は、イライラについて書いていこうと思います。うちのサロンの問診票の中には、イライラされている方は、イライラするというところに〇がつけられるようになっています。肩が痛い、腰が痛いなどの痛みやしびれ等、そんな症状とともに、イライラするというところに〇をつけられる方も多いです。普段から、イライラしている人よりも、どちらかというと普段はイライラしないのに、ここ最近イライラしやすい。そんな方も多くいらっしゃいますが、そんなときは、鍼灸治療にくるタイミングの一つの目安になります。そして、特に女性は、PMSや、更年期のときに、イライラしやすいというのもありますね。
7種類の感情が、体調の変化に関係している。
東洋医学では「七情」という「怒・喜・思・悲・憂・恐・驚」の7種類の感情が、臓腑にも影響して体調の変化を起こす原因になると考えられています。 その中でイライラや怒りと関連しているのは、「肝」で、肝は「怒り」の臓器と言われているのはご存じですか?
「肝」の働き
1、肝は疏泄を主る 血を推動して脈中に運行させ、身体各部を滋養する。
- 気機(気の運動)の調節を行い、気血を調和させ、経脈を通利する。
- 脾胃の運化を行い、胆汁の生成・排泄・調整を行い、水穀の消化吸収を助ける
- 情志の調節をする
2,蔵血を主る 血を貯蔵し、身体の血流を調節していく。
「肝」には、こんな働きがあるのですが、 これらの機能がうまく調整できないでいると、気や血・津液を身体にうまく運べなかったり、滞りを起こしたりします。そして、気や血を循環させることで自律神経やホルモンの調整、情緒面の調整をしてくれているのですが、この働きが悪くなると、神経が過敏になり、イライラ、焦り、怒りっぽくなる、抑うつ感など精神的な不調がでやすくなったり、自律神経やホルモン系も乱れ、生理不順や便秘、不眠や頭痛、めまいや耳鳴り、動悸など不調が多岐にわたる事がありますので、東洋医学的な「肝」の状態というのは、女性にものすごく重要なんです。
イライラ、怒りを解消してあげましょう。
怒りやイライラがでてきているのは、もしかしたら、「肝」の不調が関係しているかもしれません。こんなときは、鍼やお灸でからだを整えてあげたり、食事を整えてあげたり、そして、気持ちをケアしてあげることが大事ですね。 イライラは症状の一つですので、お早めにケアしてあげましょう。 イライラをためこまない、誰かに発散しないようにしてあげましょう。